神奈川県の入所系施設カバー率ランキング|入所系施設が充実している地域はどこ?
「神奈川県で介護施設が充実している地域はどこだろう」——施設探しの第一歩として、地域ごとの施設供給状況は重要な情報です。
この記事では、神奈川県の市区町村を対象に、入所系施設カバー率が高い地域をランキング形式でご紹介します。カバー率とは、要介護認定者数全体に対する入所系施設の定員割合です。分母には在宅サービス利用者も含まれるため数値は低く出ますが、地域の施設供給規模を比較するための参考指標です。全国平均は約3.0%、神奈川県の平均は約2.88%です。
ただし、カバー率が高いことは「入所しやすい」と直接意味するわけではありません。定員ベースの指標であり、実際の空き状況は反映されていません。施設供給の手厚さを大まかに把握するための参考指標としてご覧ください。
神奈川県の入所系施設カバー率ランキング TOP10
上位5地域の特徴と背景
1位 湯河原町(カバー率 11.84%)
箱根の東隣に位置する温泉地で人口約2.3万人の町です。65歳以上人口は約9,800人で、認定者は約5,100人。入所系施設は4件で定員は607人。温泉地として保養施設が集積しており、広域的な介護拠点として機能している面があります。小規模自治体に大きめの施設があるため、カバー率が突出して高く算出されています。
2位 三浦市(カバー率 4.17%)
三浦半島の先端に位置する人口約4万人の市です。65歳以上人口は約16,000人で、認定者は約10,400人。入所系施設は15件で定員は435人。マグロ漁業で知られる港町で、人口減少と高齢化が進んでいますが、施設定員は認定者数に対して比較的手厚い水準です。
3位 川崎市(カバー率 3.13%)
東京都に隣接する人口約154万人の政令指定都市です。65歳以上人口は約31万人、認定者は約19万人。入所系施設は164件で定員は5,935人。人口規模が大きいため絶対数では県内最多級の施設を持ち、施設の選択肢が豊富な地域です。
4位 小田原市(カバー率 3.12%)
県西地域の中心都市で人口約18.6万人です。65歳以上人口は約57,500人で、認定者は約32,100人。入所系施設は23件で定員は1,000人。小田原城で知られる歴史都市で、県西部の医療・福祉の拠点として施設が集まっています。
5位 大和市(カバー率 3.05%)
県央に位置する人口約24万人の市です。65歳以上人口は約58,500人で、認定者は約34,400人。入所系施設は26件で定員は1,048人。小田急線・相鉄線沿線のベッドタウンで、認定者数に対する施設定員の割合が全国平均並みの水準です。
神奈川県のカバー率にみられる傾向
県平均は全国平均をやや下回る
神奈川県の平均カバー率は2.88%で、全国平均(約3.0%)をやや下回っています。横浜市・川崎市など人口集中地域が多く、認定者数に対する施設定員の割合が低くなりやすい構造です。
温泉・保養地の小規模自治体が突出
湯河原町(1位・11.84%)が2位以下を大きく引き離しています。温泉地としての保養施設集積が背景にあり、小規模自治体ならではの構造的な高さです。2位以下は4%台以下と県平均に近い水準にまとまっています。
政令市も全国平均前後の水準
川崎市(3位・3.13%)と横浜市(7位・2.98%)は人口規模が大きいにもかかわらず、全国平均に近い水準を維持しています。施設の絶対数が多い分、数値以上に入所先の選択肢が豊富な地域といえます。
カバー率が高い=「入りやすい」とは限らない
カバー率はあくまで「入所系施設の定員 / 要介護認定者数全体」で算出した指標であり、実際の入所のしやすさを直接示すものではありません。分母には在宅サービスのみ利用している方も含まれるため、数値は構造的に低くなります。以下の点を踏まえて総合的にとらえることが大切です。
- カバー率が高くても、施設が満室であれば入所できません。空き状況は施設に直接確認する必要があります。
- 施設の種類や費用はさまざまです。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなど、施設ごとに入所条件や費用が異なります。
- 逆にカバー率が低い地域でも、近隣自治体の施設を利用できるケースが多くあります。介護施設の利用は居住地に限定されません。
このランキングを見るときの注意点
- カバー率は施設の「定員」をもとに算出しています。実際の空き状況を反映しているわけではありません。
- 定員データが未入力の施設は集計に含まれていないため、実際の供給力よりも低く算出されている可能性があります。
- 小規模自治体では施設数が少ないため、1施設の開設・閉鎖で数値が大きく変動する点にもご注意ください。
- データは厚生労働省の公表データに基づいていますが、調査時点と現在で状況が異なる場合があります。
カバー率の計算方法について詳しくは、指標の解説ページをご覧ください。
まとめ
神奈川県のカバー率は全国平均を下回る地域が多いですが、上位の市町村にはそれぞれ異なる背景があります。小規模自治体でカバー率が高く出やすい面がある一方、箕面市や大東市のように一定の人口規模を持つ地域でも施設供給が手厚いケースがあります。
各指標の計算方法について詳しくは、指標の解説ページをご覧ください。全国版のランキングについては、全国版のカバー率記事もあわせてどうぞ。