要介護認定者数が多い市区町村ランキング|全国の介護需要が大きい地域はどこ?【全国版】
「介護サービスの需要が大きい地域はどこだろう」——地域の介護事情を知るうえで、要介護認定者の数は基本的な情報のひとつです。
この記事では、全国の市区町村を対象に、要介護認定者数が多い地域をランキング形式でご紹介します。認定者数は、要支援1〜要介護5の認定を受けている方の合計です。
ただし、認定者数は人口規模に強く影響される指標です。人口の多い大都市が上位に入るのは当然であり、認定者数が多いこと自体が「問題」を意味するわけではありません。人口あたりの割合を見たい場合は認定率ランキングをご参照ください。
要介護認定者数ランキング TOP10
上位5地域の特徴と背景
1位 神奈川県 横浜市(約56.5万人)
日本最大の市で65歳以上人口は約93.9万人。認定率は60.1%で全国平均をやや上回る程度ですが、高齢者人口の絶対数が多いため認定者数も突出しています。介護施設は約5,000件と全国最多級です。
2位 大阪府 大阪市(約56.2万人)
西日本最大の都市で65歳以上人口は約67.5万人。認定率は83.3%と全国的にも非常に高い水準で、高い認定率と大きな人口の両方が認定者数を押し上げています。介護施設は約6,700件です。
3位 北海道 札幌市(約36.2万人)
北海道の人口の約3分の1が集中する都市で、65歳以上人口は約55.6万人。認定率65.1%は全国平均を上回っており、北海道全体の介護需要の中心となっています。
4位 愛知県 名古屋市(約36.0万人)
中部地方最大の都市で65歳以上人口は約57.4万人。認定率は62.7%と、横浜市・札幌市と同程度の水準です。介護施設は約4,400件と中部圏最多です。
5位 京都府 京都市(約29.9万人)
65歳以上人口は約39.3万人で、認定率76.2%は政令市の中でも特に高い水準です。人口規模は4位までの都市より小さいものの、高い認定率が認定者数を押し上げています。
ランキングに見られる傾向
1. 上位はすべて政令指定都市
TOP10はすべて政令指定都市です。認定者数は人口規模に強く依存するため、人口集中地域が上位に入るのは構造的な特徴です。
2. 認定率が高い都市は認定者数も多くなりやすい
大阪市(認定率83.3%)や京都市(76.2%)のように、人口規模に加えて認定率が高い都市は、認定者数がさらに大きくなります。一方、横浜市(60.1%)は認定率は全国平均に近いものの、人口の大きさで1位に入っています。
3. 認定者数が多い=介護体制が不十分とは限らない
認定者数が多い大都市は、同時に介護施設や在宅サービスの供給も多い傾向があります。認定者数だけでなく、施設数やカバー率と組み合わせて地域の介護環境を見ることが大切です。
このランキングを見るときの注意点
- 認定者数は人口規模の影響を強く受ける指標です。人口の多い都市が上位に入るのは当然であり、ランキング順位だけで地域の介護環境を判断することは避けてください。
- 人口あたりの割合で比較したい場合は、認定率(認定者数 / 65歳以上人口)をご参照ください。
- データは厚生労働省の公表データに基づいていますが、調査時点と現在で状況が異なる場合があります。
まとめ
要介護認定者数は、地域の介護需要の規模感を把握するための基本指標です。大都市が上位に入るのは自然なことですが、認定率やカバー率と組み合わせることで、地域ごとの介護環境をより立体的に理解できます。
各指標の計算方法について詳しくは、指標の解説ページをご覧ください。認定率のランキングについては、認定率ランキング(全国版)もあわせてどうぞ。