栃木県の介護認定率ランキング|要介護認定が多い市区町村はどこ?
「栃木県で介護サービスの需要が高い地域はどこだろう」——地域の介護事情を知るうえで、介護認定率は重要な手がかりになります。
この記事では、栃木県の市区町村を対象に、介護認定率が高い地域をランキング形式でご紹介します。介護認定率とは、65歳以上の高齢者のうち要支援・要介護の認定を受けている人の割合です。全国平均は約56%、栃木県の平均は約48.2%です。
ただし、認定率が高いことは「良い」「悪い」と単純に評価できるものではありません。高齢化の進行度、人口構成、介護サービスの利用しやすさなど、複数の要因が影響しています。地域の介護事情を多角的に見るための一つの指標としてご覧ください。
栃木県の介護認定率ランキング TOP10
上位5地域の特徴と背景
1位 佐野市(認定率 55.2%)
栃木県南西部に位置する人口約11.2万人の市です。65歳以上人口は約36,100人で、認定者は約19,900人。佐野ラーメンやアウトレットモールで知られる一方、旧田沼町・葛生町地域など山間部も含みます。入所系施設は28件あります。
2位 足利市(認定率 53.0%)
足利学校やあしかがフラワーパークで知られる人口約14万人の市です。65歳以上人口は約46,500人、認定者は約24,600人。繊維産業の衰退とともに人口減少が進み、県南部では高齢化が目立つ地域です。入所系施設は28件あります。
3位 宇都宮市(認定率 52.4%)
県庁所在地で人口約51万人の中核市です。65歳以上人口は約135,400人、認定者は約71,000人と県内最大規模。餃子の街として知られ、LRT(次世代型路面電車)の開業など都市基盤の整備が進む一方、郊外部では高齢化が進んでいます。入所系施設は47件と県内最多です。
4位 大田原市(認定率 52.3%)
栃木県北東部に位置する人口約7万人の市です。65歳以上人口は約21,700人で、認定者は約11,400人。那須野が原の開拓地として歴史があり、農業が盛んな地域です。入所系施設は17件あります。
5位 那須烏山市(認定率 50.7%)
栃木県東部の山間部に位置する人口約2.3万人の市です。65歳以上人口は約9,300人で、認定者は約4,700人。龍門の滝や烏山の山あげ祭(ユネスコ無形文化遺産)で知られる自然豊かな地域ですが、人口減少と高齢化が進行しています。入所系施設は7件あります。
栃木県の認定率にみられる傾向
県平均は全国平均を大きく下回る
栃木県の平均認定率は48.2%で、全国平均(約56%)を約8ポイント下回っています。首都圏に隣接し製造業が盛んな地域が多いことが、全体的に低い認定率の背景にあると考えられます。
県南部の歴史ある都市が上位
佐野市(1位)と足利市(2位)は、ともに栃木県南西部の両毛地域に位置する歴史ある都市です。かつての繊維産業の中心地で、産業構造の変化とともに高齢化が進んでいる点が共通しています。
TOP10内の認定率差が小さい
1位の佐野市(55.2%)と10位のさくら市(48.9%)の差は約6ポイントと比較的小さく、県内の認定率が全体的に近い水準にまとまっています。突出して高い自治体がないのが栃木県の特徴です。
認定率が高い=「問題がある」とは限らない
認定率はあくまで「介護認定を受けている人の割合」であり、地域の介護環境の良し悪しを直接示すものではありません。以下の点を踏まえて総合的にとらえることが大切です。
- 認定を受けやすい環境が整っていることの表れでもあります。相談窓口や申請サポートが充実している地域では、必要な人が適切に認定を受けられている可能性があります。
- 介護サービスの利用は認定を受けてから始まります。認定率が高い地域は、それだけ介護サービスが活用されているともいえます。
- 逆に認定率が低い地域でも、潜在的な介護需要が見過ごされている可能性があります。
このランキングを見るときの注意点
- 認定率は「要介護認定者数 / 65歳以上人口」で算出しています。要支援1〜要介護5の全認定者を含みます。
- 小規模自治体では人口変動の影響を受けやすく、数値が不安定になる場合があります。
- データは厚生労働省の公表データに基づいていますが、調査時点と現在で状況が異なる場合があります。
認定率の計算方法について詳しくは、指標の解説ページをご覧ください。