宮崎県の介護認定率ランキング|要介護認定が多い市区町村はどこ?
「宮崎県で介護サービスの需要が高い地域はどこだろう」——地域の介護事情を知るうえで、介護認定率は重要な手がかりになります。
この記事では、宮崎県の市区町村を対象に、介護認定率が高い地域をランキング形式でご紹介します。介護認定率とは、65歳以上の高齢者のうち要支援・要介護の認定を受けている人の割合です。全国平均は約56%、宮崎県の平均は約47.3%です。
ただし、認定率が高いことは「良い」「悪い」と単純に評価できるものではありません。高齢化の進行度、人口構成、介護サービスの利用しやすさなど、複数の要因が影響しています。地域の介護事情を多角的に見るための一つの指標としてご覧ください。
宮崎県の介護認定率ランキング TOP10
上位5地域の特徴と背景
1位 えびの市(認定率 60.6%)
霧島連山の北西麓に位置する人口約1万6,000人の市です。65歳以上人口は約7,800人で、認定者は約4,700人。温泉と農業で知られる地域で、入所系施設は11件あります。県内では唯一60%を超える認定率の自治体です。
2位 美郷町(認定率 57.7%)
九州山地の山間部に位置する人口約4,700人の町です。65歳以上人口は約2,400人で、認定者は約1,400人。3つの旧村が合併してできた広域の町で、入所系施設は6件。山間部の集落が点在する過疎地域です。
3位 木城町(認定率 54.8%)
児湯郡に属する人口約5,000人の町です。65歳以上人口は約1,800人で、認定者は約980人。畜産業が盛んな農村地帯で、入所系施設は6件と町の規模に対して充実しています。
4位 日南市(認定率 53.8%)
日南海岸で知られる人口約4万8,000人の市です。65歳以上人口は約19,500人で、認定者は約10,500人。上位5地域の中では最も人口規模が大きくデータが安定しています。漁業と林業が主産業で、入所系施設は19件あります。
5位 延岡市(認定率 52.0%)
県北部の中心都市で人口約11万人。65歳以上人口は約40,700人、認定者は約21,200人。旭化成の企業城下町として知られますが、産業構造の変化とともに人口減少と高齢化が進んでいます。入所系施設は59件と充実しています。
宮崎県の認定率にみられる傾向
県平均は全国平均を大きく下回る
宮崎県の平均認定率は47.3%で、全国平均(約56%)を約9ポイント下回っています。全国的にも認定率が低い県の一つで、TOP10でも60%を超えるのはえびの市のみです。
県西部・南部の山間地域がやや高い
えびの市、美郷町、木城町と、県西部の山間・農村地域が上位に入っています。一方、宮崎市(49.9%)や都城市(50.7%)といった都市部は50%前後と、全国的に見ても低い水準です。
認定率が低い理由は複合的
宮崎県の認定率の低さには、温暖な気候で活動的な高齢者が多いこと、農業従事者が多く身体活動量が保たれていること、介護認定の申請率の地域差など、複数の要因が考えられます。ただし、認定率が低いことが必ずしも介護需要が少ないことを意味するわけではない点には注意が必要です。
認定率が高い=「問題がある」とは限らない
認定率はあくまで「介護認定を受けている人の割合」であり、地域の介護環境の良し悪しを直接示すものではありません。以下の点を踏まえて総合的にとらえることが大切です。
- 認定を受けやすい環境が整っていることの表れでもあります。相談窓口や申請サポートが充実している地域では、必要な人が適切に認定を受けられている可能性があります。
- 介護サービスの利用は認定を受けてから始まります。認定率が高い地域は、それだけ介護サービスが活用されているともいえます。
- 逆に認定率が低い地域でも、潜在的な介護需要が見過ごされている可能性があります。
このランキングを見るときの注意点
- 認定率は「要介護認定者数 / 65歳以上人口」で算出しています。要支援1〜要介護5の全認定者を含みます。
- 小規模自治体では人口変動の影響を受けやすく、数値が不安定になる場合があります。
- データは厚生労働省の公表データに基づいていますが、調査時点と現在で状況が異なる場合があります。
認定率の計算方法について詳しくは、指標の解説ページをご覧ください。